古生物学用語集
古生物学と恐竜科学の重要な用語と定義。
Stratigraphy & Dating
15 用語地質時代、岩層、化石の年代測定法に関する用語。
Taphonomy
生物の死から化石化・発見までの過程を研究する学問で、骨の散乱・侵食・運搬・鉱化のプロセスを理解することで、化石の解釈に潜む偏りを明らかにする。
Unconformity
地層の連続が断絶した地質学的な不整合面で、侵食や堆積の欠如を示す。恐竜化石の年代記録に空白をもたらし、化石記録の不完全性の一因となる。
Index Fossil
特定の地質時代を示す特徴的な化石種で、広い地理分布と限られた時間的存在を持ち、地層の年代決定と対比に使用される。恐竜の特定種が白亜紀の指標化石として使われる。
Mesozoic Era
約2億5200万年前から6600万年前の地質時代で、三畳紀、ジュラ紀、白亜紀の3期に分かれる。恐竜が陸上生態系を支配した「恐竜の時代」として知られる。
Facies
特定の堆積環境を示す岩石や化石の集合体で、礁相、砂漠相、河川相などがある。化石が産出する堆積相は、生物が生きていた環境を理解するために重要。
Formation
特定の岩石特性によって定義される地質学的な基本単位で、モリソン層やヘルクリーク層など、特定の恐竜化石を産する地層の正式名称として使用される。
Impact Winter
大型天体衝突後に粉塵やエアロゾルが大気を遮断し、日射量が急減して地球的な寒冷化が起こる現象で、K-Pg境界での恐竜大量絶滅の主要因の一つとされている。
Iridium Anomaly
K-Pg境界の地層に見られるイリジウムの異常高濃度で、地球外起源の隕石衝突を強く示唆する証拠。アルバレスら(1980年)の発見は恐竜絶滅の衝突説を支持する重要な根拠となった。
K-Pg Boundary
白亜紀と古第三紀の地質学的境界(約6600万年前)で、非鳥類型恐竜を含む多くの生物グループが絶滅した大量絶滅事変を示す地層境界面。
Lagerstätte
化石保存状態が非常に良好な産地(化石ラーゲルシュテッテ)で、軟組織、羽毛、色素、行動の証拠が保存されることがある。義県累層などが恐竜研究で重要な産地として知られる。
Assemblage Zone
特定の化石種の集まりによって定義される地層単位で、相対的な年代測定と岩石層序の相関に使用される生層序学の一手法。
Biostratigraphy
化石の分布に基づいて地層を相関・年代決定する地質学の一分野で、恐竜研究において地層の年代を決定する基本的な手法の一つ。
Correlation
地層間の年代的・岩石学的な関係を確立する地質学的手法で、化石の類似性や岩石の特徴を用いて、離れた地点の地層の同時性を確認する。
Radiometric Dating
放射性同位体の崩壊速度を利用して岩石や鉱物の絶対年代を測定する手法で、ウラン・鉛法、アルゴン・アルゴン法などが恐竜化石を含む地層の年代決定に使用される。
Superposition
地層累重の法則で、地層は下が古く上が新しいという原則。乱されていない地層では、より深い地層の化石はより浅い地層の化石より古い年代を示す。