古生物学用語集
古生物学と恐竜科学の重要な用語と定義。
Anatomy & Morphology
15 用語恐竜の体構造、骨格的特徴、身体的特性に関する用語。
Clade
共通祖先とそのすべての子孫から成る生物グループで、系統分類学の基本単位。単系統群とも呼ばれ、自然な進化的グループを表す。
Opisthopubic Pelvis
恥骨が後方に向いた骨盤形態で、鳥盤類恐竜の特徴的な形質の一つ。腸内の発酵により植物を消化する大きな腸を収容するための適応と考えられている。
Predentary Bone
鳥盤類の下顎の先端に位置する単独の骨で、歯のない嘴状の前端を形成する。この骨の存在は鳥盤類の共有派生形質の一つとして系統分類に使用される。
Axial Skeleton
脊椎動物の中軸を形成する骨格で、脊椎、肋骨、胸骨を含む。付属骨格(四肢)と対比され、体の支持と内臓の保護に機能する。
Cranial Crest
頭部の上に形成された骨質の突起や隆起で、パラサウロロフスのような鳥脚類では音響共鳴に機能し、多くの恐竜では種の認識や性的誇示に使われた可能性がある。
Appendicular Skeleton
四肢と肢帯(肩帯と腰帯)からなる骨格の一部で、軸骨格(脊椎と肋骨)と対比される。恐竜の移動様式や行動の研究に重要な情報を提供する。
Nasal Horn Core
角竜類などの恐竜が持つ鼻部の骨質の芯で、生きている間はケラチンの角が覆っていた。種の認識、縄張り行動、対捕食者防衛に機能したと考えられている。
Dermal Armor
皮膚内に埋め込まれた骨質の板や棘で、アンキロサウルスやステゴサウルスなどの装甲恐竜に見られる防御構造。骨皮(オステオダーム)とも呼ばれる。
Osteoderms
皮膚内に埋め込まれた骨質の板で、アンキロサウルス類や竜脚類など様々な恐竜に見られる。防御、体温調節、カルシウム貯蔵などに機能した可能性がある。
Thagomizer
ステゴサウルス類の尾先端にある4本の棘状の尾棘で、捕食者に対する防衛武器として機能したと考えられている。この名称は漫画家ゲーリー・ラーソンによって命名された俗称。
Supraorbital
眼窩の上の骨格構造や頭骨の上部領域を指す解剖学用語で、多くの恐竜では眼窩上部に独自の形態的特徴(角、隆起、厚化)を持ち、種の識別に重要。
Fenestra
骨に存在する窓状の開口部で、恐竜の頭骨には複数の窓孔があり、軽量化、咬筋の付着、感覚器官の収容などに機能する。主竜類の特徴的な骨格形質。
Gastralia
腹部の皮膚内に埋め込まれた細長い腹骨(腹肋骨)で、多くの恐竜に見られる。腹部の支持・保護や呼吸運動への関与が示唆されている。
Pneumaticity
骨が内部に空洞を持つ特性で、竜脚類や獣脚類では脊椎と肢骨が含気化されている。高効率な呼吸と骨の軽量化を両立させる、鳥類と恐竜に共通する適応。
Postcranial
頭骨(頭蓋骨)以外の骨格部分を指す形容詞で、脊椎、肋骨、肢骨、骨盤などを含む。頭骨との対比で恐竜骨格の研究区分を示す用語として使われる。